中小企業向けの新年度の補助金がスタートしています。
そこで、2025年申請すべき補助金の一覧と概要をまとめました(2025年4月14日時点の内容)。
2025年版の補助金についても、引き続き「賃上げ」がキーワードとなっています。
さらに、2025年版の補助金では建物費も注目ポイントです!
建物費が対象となる補助金は今までほとんどありませんでしたが、2025年版では複数の補助金で補助対象となっています。
新事業へのチャレンジや設備投資などを考えている方はご確認ください!
中小企業成長加速化補助金【建物費OK】
「中小企業成長加速化補助金」は、売上高100億円を目指す成長志向型の中小企業の大胆な設備投資を支援する補助金です。
「100億宣言」を行っていることが要件です。
対象者:売上高10億円以上100億円未満の中小企業
補助上限額:5億円(投資額1億円以上)
補助率:1/2
申請受付開始:2025年5月8日(木)
申請締切 :2025年6月9日(月)
「100億宣言」など、詳しい情報は中小企業庁のチラシ(https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/yosan/r7/seicho_kasokuka.pdf)をご参照ください。
公募要領については、次のページからZIPファイルにてダウンロードができます。
【jGrants 中小企業成長加速化補助金】
https://www.jgrants-portal.go.jp/subsidy/a0WJ200000CDKBeMAP
中小企業新事業進出補助金【建物費OK】
「中小企業新事業進出補助金」は、新規事業への挑戦を目指す中小企業の設備投資を促進する補助金です。
現在、公募開始時期は調整中ですが、事業再構築補助金の後継版と言える補助金です。
対象者:企業の成長・拡大に向けた新規事業への挑戦を行う中小企業等
補助上限額:最大9,000万円(従業員数や大幅な賃上げの有無により異なる)
補助率:1/2
申請受付開始:調整中
補助上限額など、詳しい情報は中小企業庁のチラシ(https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/yosan/r7/shinjigyo_shinsyutsu.pdf)をご参照ください。
中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金【建物費OK】
「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金(3次公募)」は、足元の人手不足等の課題に対応し、成長していくことを目指して行う大規模投資を促進することで、地方における持続的な賃上げを実現することを目的としている補助金です。
投資規模10億円以上が対象で規模が大きい補助金のため、中小企業が申請できるケースは少ないでしょう。
対象者:中堅・中小企業(常時使用する従業員数が2,000人以下の会社等)
補助上限額:50億円
補助率:1/3以内
申請受付開始:2025年3月10日(月)
申請締切:2025年4月28日(月)
賃上げ要件など、詳しい情報は経済産業省のホームページ(https://seichotoushi-hojo.jp/)をご参照ください。
中小企業省力化投資補助金〈一般型〉
中小企業省力化投資補助金〈一般型〉(第2回公募)」は、人手不足解消に効果のあるロボットやIoTなどの製品や設備・システムを導入するための経費に対する補助金です。
これまではカタログに登録された汎用製品のみが対象でした。
今回、新たにオーダーメイド性のある設備導入・システム構築も対象に加わり、活用機会が広がる補助金となりました。
対象者:生産・業務プロセス、サービス提供方法の省力化を行う者
補助上限額:最大1億円(従業員数や大幅な賃上げの有無により異なる)
補助率:中小企業1/2、小規模・再生2/3
申請受付開始:2025年4月下旬(予定)
申請締切:2025年5月下旬(予定)
補助上限額など、詳しい情報は公募要領(https://shoryokuka.smrj.go.jp/assets/pdf/application_guidelines_ippan.pdf)をご参照ください。
ものづくり補助金
「ものづくり補助金(第19次公募)」は、中小企業等の生産性向上や賃上げに向けた新製品・新サービスの開発に必要な設備投資等の補助金です。
かなり前からある補助金ですが、今回、要件等が変更されています。
対象者:中小企業・小規模事業者等
補助上限額:最大4,000万円(大幅賃上げの上乗せを含む)
補助率:中小企業1/2、小規模・再生2/3
申請受付開始:2025年4月11日(金)
申請締切:2025年4月25日(金)
対象者など、詳しい情報は公募要領(https://x.gd/s0QVx)をご参照ください。
小規模事業者持続化補助金
「小規模事業者持続化補助金〈通常枠〉(第17回公募)」は、小規模事業者等の生産性向上と持続的発展を図ることを目的に、販路開拓等の取組みを支援するための補助金です。
小規模事業者向けの補助金ですが、機械装置や販促関連費が補助対象経費となっています。
申請枠が5パターンありますが、以下、通常枠について紹介します。
対象者:小規模事業者(常時使用する従業員の数が一定数以下)
補助上限額:50万円(特例を活用した場合は最大250万円)
補助率:2/3
申請受付開始:2025年5月1日(木)
申請締切:2025年6月13日(金)
対象者など、詳しい情報は「公募要領(暫定版)(https://x.gd/5W7WO)」をご参照ください。
IT導入補助金2025
「IT導入補助金2025(1次公募)」は、業務の効率化やDXの推進、セキュリティ対策に向けたITツール等の導入費用を支援する補助金です。
申請枠が5パターンありますが、以下、通常枠について紹介します。
対象者:中小企業・小規模事業者等
補助上限額:最大450万円(機能要件により補助額が異なる)
補助率:最大2/3以内(一定の賃上げを行う場合)
申請受付開始:2025年3月31日(月)
申請締切:2025年5月12日(月)
対象者など、詳しい情報は「公募要領(通常枠)(https://it-shien.smrj.go.jp/pdf/it2025_koubo_tsujyo.pdf)」をご参照ください。
IT導入補助金の仕組みや申請枠については、IT導入補助金2025のホームページ(https://it-shien.smrj.go.jp/about/)をご参照ください。
事業承継・M&A補助金
「事業承継・M&A補助金」は、中小企業の生産性向上、持続的な賃上げに向けて、事業承継に際しての設備投資や、M&A・PMIの専門家活用費用等を支援する補助金です。
申請枠が4パターンありますが、以下、事業承継促進枠について紹介します。
対象者:5年以内に親族内承継を予定している者
補助上限額:最大1,000万円(一定の賃上げを行う場合)
補助率:中小企業1/2・小規模事業者2/3
申請受付開始:調整中
その他の申請枠など、詳しい情報は中小企業庁のチラシ(https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/yosan/r7/r6_m_and_a.pdf)をご参照ください。
まとめ
【2025年版】申請したい補助金8選はいかがでしたか?
2025年版の補助金についても、引き続き「賃上げ」がキーワードとなっています。
冒頭からの3つの補助金については、建物費も補助対象です。
多額の建物費が補助対象になるということは、多額の補助金の交付が受けられるチャンスと言えます。
創業者や中小企業の「事業の継続・成長・発展」に、補助金の活用はかなり有用な選択肢です。
認定支援機関である当事務所は、顧問先様を中心に補助金申請のサポートを行っています。
新事業へのチャレンジや設備投資を考えている方は、お気軽にご相談ください!
今後も経営に役立つ情報を発信していきますので、定期的にブログをチェックしてもらえると嬉しいです。