おはようございます!
今回の開業日誌は、開業後の営業活動についてです。
開業後しばらくは顧問先様が少数で苦戦しました。
現在は安定してきましたが、安定の要因となった営業活動をこのブログで細かに書いています。
開業日誌の投稿はゴールデンウィーク以来です。
投稿を楽しみにしてくださる方、どうもお待たせしました!
いつもどおり、ボリューム多めで書いていきます。
初めてブログを読まれる方へ。
開業日誌は、時系列かつ実体験に基づくシリーズものです。
開業後の行動などをリアルに書いていきます。
実際にして良かったことや、悪かったことなども書いていますので、士業の開業を志す方や今後開業を予定している方の参考になれば幸いです!
営業活動一覧
私が行った営業活動の一覧は次のとおりです。
①士業の集まりへの参加
②大阪市産創館の経営サポーターの登録
③認定支援機関の登録
④ブログの投稿
⑤セミナー登壇
直接的な営業はほぼせず、専門家とのつながり作りや事務所のブランディングなど、間接的な営業がメインです。
間接的な営業を重視した理由は、将来的な紹介につながること、当事務所だけでは解決できないことを解決してくれる専門家とのつながりを重視して活動しました。
あとは私が人見知りということもあります。
具体的な活動の内容
①士業の集まりへの参加
税理士会、行政書士会、経営心理士の会に参加しました。
大勢の人が集まる会は参加後、心身がボロボロになるぐらい疲れるため苦手。
話をしながら食事をするのも難しく感じています。
ですが、開業後半年間は積極的に参加すると決意し、参加を続けました。
私にとっては、経営心理士の会での参加者との出会いが、その後に良い影響をもたらしました。
経営心理士とは民間の資格で、心理学を駆使し会社の業績を変える専門家としての資格。
その経営心理士の会が大阪で開催されるということで参加しました。
結果的に、キーマンと言える方をはじめ素敵な方たちと出会うきっかけに。
その後、多くの方をご紹介いただき、相続・事業承継に精通した専門家、弁護士、複数の税理士・М&Aの会社とのつながりができました。
他にも、いつもお世話になっている中小企業診断士の方から、過去に創業支援した士業の方を紹介いただき、そこでのつながりもできています。
開業時期が近く、同じ八尾市に事務所がある仲間ですので、お互いにお客様の紹介・仕事の相談・定期的な食事会などを行っています。
半年間の行動により、多くの素敵な方たちと出会えたため、開業後は人と会うための行動を増やすことが重要です。
しかしながら、人との出会いが増えると、関わると面倒な人にも出会います。
例えば、経営者が集まる会など、特定の会への執拗な勧誘をしてくる人。
頭の片隅に「人を利用する考えを持っている人もいる」という意識をもって、人が集まる会へ参加するとよいでしょう。
もし、そのような人と関わった場合、不快な思いをしてまで付き合い続ける必要はありませんからね。
②大阪市産創館の経営サポーターの登録
2025年4月1日から、大阪市中央区にある大阪産業創造館の令和7年度経営サポーター(登録専門家)に登録しています。
経営者の方やこれから創業される方が、産創館で専門家に直接、経営相談や創業準備相談ができ、その相談に乗るのが経営サポーターの仕事です。
経営サポーターには、マーケティング、経理・税務、人事・労務、知的所有権、法律など各分野の専門家がいます。
私は税務・会計のカテゴリーの専門家の1人です。
経営サポーターの登録のきっかけは、同じ税理士法人で勤務し、独立開業された先輩税理士からの勧めです。
応募の動機は下のブログに書いていますので、興味がある方はお読みください。

応募後、書類審査と面接を経て、経営サポーターに登録に至りました。
実際の仕事について、経営者の方から指名を受け、約1時間の面談で質問・悩みを聴き、回答・アドバイスを行うことがメイン。
「経営者の方はこういうことに悩んでいるのか」ということがわかりますので、この仕事はかなり勉強になります。
さらに公的機関の業務のため、税理士としての実績・肩書きなど信用面においてもプラス。
税理士事務所を経営する上で、これらは大きなアドバンテージになります。
注意事項として、面談の際、自分の事務所と顧問契約するような誘導や営業行為はもちろん禁止です。
公的機関の業務として当然のこと。
ただし、後日、面談した経営者の方から連絡があり、面談等の上、顧問契約することはOKです。
理由は、契約は経営者の方の意志であり、民間同士の取引だからです。
私は面談の際、経営者の方に必ず複数の税理士事務所を比較し、経営理念・サービス内容・価格・税理士との相性を考慮した上、顧問契約するよう伝えています。
過去に出会ったダメな税理士の特徴も伝え、価格だけで選ぶとサービスの不安や不満が生まれることも丁寧に説明。
税理士の選び方がわからない人がほとんどであることも、経営サポーターの仕事の気づきの1つです。
また、経営サポーターの仕事は経営者の方との出会いだけではなく、経営サポーター同士の出会いもあります。
交流会もあり、そこで弁護士・司法書士・税理士・マーケティングのプロたちと仲良くなりました。
仲良くなったサポーター同士で仕事の紹介や依頼をすることも。
月に1回以上は経営サポーターの人と食事に行き、情報交換したり、楽しい時間を過ごしています。
声を大にして、経営サポーターの登録は直接的な営業活動とは言えませんが、結果的に仕事の依頼や顧問先様の増加につながります。
③認定支援機関の登録
開業数ヶ月でしたが、開業後の事業所得の確定申告を1度行っていたため、最短で認定支援機関の登録手続を行いました。
顧問先様の補助金申請をサービス内容にしており、一部の補助金や税制優遇は認定支援機関の確認などが必要であるため、認定支援機関の登録は必須。
さらに、認定支援機関の登録は、自身の名刺やホームーページに書けるなど、経営者の方に対してのアピールになるため、最短で登録した次第です。
私たちの業界では認定支援機関という言葉が当たり前ですが、経営者の方には認定支援期間がどういうものか説明し、アピールする際は表現を工夫しなければなりません。
私は名刺交換やホームーページへの掲載で、丁寧な説明と表現の工夫を行っています。
④ブログの投稿
ブログの投稿には特に力をいれました。
ブログを書くことは知識・ノウハウのインプットやアウトプットができ、わかりやすく伝える訓練ができます。
私が書いたブログが良いものかはわかりませんが、日々訓練のつもりで書いています。
さらに、SEO対策にもなるということで、ブログを書かない理由はないと考え、投稿を続けてきました。
投稿を続けられたのは、もともと継続する習慣があったことが大きいと考えています。
他には、ページビュー(PV)の推移を楽しんでいたこともあります。
特定の期間にPVが急激に伸びるなど、なぜ増えたのか?を考えることがけっこう楽しいです。
「八尾市 税理士」「八尾 税理士」での検索順位が徐々に上がることも継続できた要因です。
最初は検索6ページ目でようやく「いしい税理士・行政書士事務所」が出てきましたが、今ではほぼ1ページ目に出てくるようになりました。
リスティング広告や税理士紹介サービスを除くと2番目か3番目の順位です。
GoogleのMEO対策もしています。
YouTubeの動画を複数見ながら、開業時にある程度の対策をしました。
引き続きレビュー集め・写真投稿など、MEO兼SEO対策を行い、検索順位の維持・向上を図ります。
今後もブログを継続します!と言いたいところですが、補助金申請や決算申告月など業務が偏ることがあるため、投稿の頻度にはバラツキがあります。
顧問先様の増加に比例し、ブログ投稿の時間も減少する可能性があります。
今後は時間を作る意識と、あらかじめブログ作成をスケジュールに入れて、投稿を続けるとともに、投稿頻度のバラツキを抑えたいところです。
⑤セミナー登壇
開業後、今までセミナーに2度登壇しました。
「八尾市」主催のセミナーと、勤務していた「ゆたか税理士法人」主催のセミナーです。


セミナーは、事務所のブランディングや専門性のアピールはもちろん、大きな実績となります。
セミナー前後には、ホームーページなどでの告知やアピールは欠かさず実施。
セミナー登壇の機会はそうそうないため、お声がけくださった主催者の方には感謝です!
今後は当事務所がセミナーを主催することも考えています。
営業活動の振り返り・気づき
①士業の集まりへの参加
②大阪市産創館の経営サポーターの登録
③認定支援機関の登録
④ブログの投稿
⑤セミナー登壇
①士業の集まりへの参加②大阪市産創館の経営サポーターの登録により、仕事の依頼がめちゃくちゃ増えたため、私にとって成果があった営業活動はこの2つです。
開業半年経過したタイミングで、前述した間接的な営業活動の効果が出たように感じているところ。
運もありますが、専門家とのつながり作りや事務所のブランディングなどは、うまくいったと考えています。
せっかくのご縁で出会えた専門家の方たちと、今後も良い関係が続くよう、定期的にお会いしたり、情報交換などをしていきます。
④ブログの投稿は、SEO対策の効果はかなりであったものの、経営者の方からの問合せはまだゼロです。
経営者の方に扮した税理士紹介サービス会社からの問合せは複数ありましたが(笑)
複数の先輩税理士から、自身のホームページからの問合せは年1~2回ぐらいということを教えてもらいました。
ですので、経営者の方からの問合せが年2回以上になるよう、引き続きブログ投稿していきます。
このような間接的な営業を行ってきて、気づいたことが2つあります。
1つ目の気づきは、直接的な営業と異なり、時間差で仕事の依頼が増えるということです。
当たり前ではありますが、実際に経験すると、種まき⇒花が咲くような感覚で仕事の依頼が増えていきます。
初めての顧問契約は開業2ヶ月目、次の契約が開業4ヶ月目のとき。
顧問先様ゼロからの開業のため、開業後4ヶ月間は「このままで大丈夫だろうか」と不安な気持ちになることがあり、かなり厳しい状況でした。
そのあとは、仕事の紹介や依頼が徐々に増え、ここ3ヶ月では毎月顧問契約を預かるようになりました。
現在は、おかげさまで8社の顧問先様と契約をしています。
2つ目の気づきは、紹介してもらいやすい専門家かどうかです。
私の事務所の場合は、「元国税専門官」「税務調査無敗」「税務調査ゼロ」「法人の税務顧問に特化」「自計化重視」「酒販免許専門の行政書士」など、強みや他の事務所との違いのキーワードが複数あります。
事務所のブランディングにもなっているキーワードにより、関わりのある方から紹介してもらいやすくなっています。
紹介してくれた方に「なぜ今回ご紹介してくださったのですか?」と聴くと、「事務所に特徴があるから、紹介しやすいです!」と教えてもらいました。
特に「法人の税務顧問に特化(個人事業主の顧問と所得税の確定申告の依頼を受けない)」は他ではない特徴のため、会計・税務・経営をサポートしてほしいと望む社長がいれば、まず私に声をかけてもらえます。
事業をする上で、強みや他社との違いが重要なのは言うまでもありません。
専門家の場合は、顧客だけでなく、専門家から紹介してもらうための強みや他の事務所との違いを意識することも重要と気づけました。
今後は、関わりのある専門家の方からの恒常的なご紹介や、顧問先様がお客様を紹介してくれるぐらいにならないといけません。
そのため、顧問先様にさらなる安心と満足のサービス提供ができることはもちろん、専門性を磨き、関わる専門家たちへお客様の紹介や情報提供ができるよう最善を尽くします!
次回の開業日誌は、私が利用している会計申告ソフト・決済サービス・その他利用サービスなどを書く予定です。
ソフト・サービスの選択理由のほか、サービスの良い点・悪い点・費用なども赤裸々に書こうと考えています。
開業日誌を書くことは、士業の開業を志す方や今後開業を予定している方の参考になりつつ、私自身の定期的な振り返りの機会にもなるため、今後も継続していきます!
ではまた!
