酒類卸売業免許(全酒類・ビール)9月1日申請スタート!免許申請の概要を一足先に解説

今年も「酒類卸売業免許(全酒類・ビール)」の抽選申請が、9月1日から始まります。

毎年わずか1か月しかないチャンス。
申請を検討されている方に向けて、申請期間や抽選方式、必要な準備を分かりやすくまとめました。

目次

申請受付期間と対象免許

  • 受付期間:2025年9月1日(月)~9月30日(火)
  • 対象免許:全酒類卸売業免許とビール卸売業免許

この1か月の間に申請したものだけが 抽選の対象 になります。

全酒類卸売業免許とビール卸売業免許以外の卸売業免許は、抽選がないため、いつでも申請ができます。

抽選と審査の流れ

STEP
9月受付分 → 10月に公開抽選
STEP
抽選順位に基づき、順次「審査開始通知」が届く
STEP
2週間以内に追加書類提出
STEP
審査をクリアすれば、登録免許税9万円を納付の上、免許交付

申請の4要件

人的要件:法令遵守状況などに問題がないこと

場所的要件:免許する場所として問題がないこと

経営基礎要件
十分な資金、販売施設・設備があること
酒類の卸売業を経営する知識と能力があること
販売見込数量が、全酒類卸売業免許は年間100kl以上ビール卸売業免許は年間50kl以上であること

需給調整要件:地域的受給調整により、免許可能件数の範囲内であること

具体的な要件は「酒類卸売業免許申請の手引」に記載されています。

手引は不定期に改訂されますので、最新のものをご確認ください。

    免許可能件数に注意

    免許可能件数は、2025年9月1日(月)に国税庁ホームーページで公開されます。

    2024年度の大阪国税局の免許可能件数は次のとおりです。

    全酒類卸売業免許については、大阪府などの都市部では免許可能件数1件に対し、数十件の申請があり、高倍率になる傾向があります。

    抽選順位が下位であれば、翌年まで待つ必要があるということです。

    今からできる準備

    酒類卸売業免許申請の手引」をベースに、以下の準備を行うことが望ましいです。

    ・申請の4要件を満たしているか確認(手引11~15ページ)
    ・申請時提出用の書類様式の確認、記載準備(手引46ページ)
    ・審査時提出用書類の書類様式の確認、添付書類の把握(手引47ページ)

    まとめ

    9月1日から始まる申請は、年に一度の大きなチャンスです。

    抽選方式のため、申請要件をクリアしていそうであれば、「まずは申請して抽選対象になる」ことが重要です。

    免許申請の不安や疑問があれば、私たちにご相談ください!

    税務署で免許申請・交付を1,000件超行っていた行政書士が、安心と満足のサポートをします!

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    この記事を書いた人

    関東の国税局・税務署で法人の税務調査や酒類業免許審査担当などに従事。
    業界の手本と言える高付加価値サービスを提供する税理士法人で実務経験を積み、出身地である八尾市にて独立開業。
    現在、法人の税務顧問に特化した税理士事務所と、酒類販売業免許専門の行政書士事務所を経営するとともに、令和7年度 大阪市産創館の経営サポーターとしても活動。

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