【衝撃データ】なぜ眼科医の「申告漏れ」は全業種トップクラスなのか?税務調査で狙われる5つの理由

先日公表された国税庁の最新データ(2025年12月発表)で、興味深いものがあります。
「申告漏れ所得金額(1件あたり)」のランキングで、眼科医が全業種の中で圏外から一気に第2位にランクインしました。
1位がキャバクラなどの「接待飲食店」であることを考えると、医療機関としては異例の数字と言えます。
実際に、当事務所の顧問先様から「なぜ眼科医が申告漏れや不正が多いのか?」という質問がありました。
知的なイメージの強い眼科医が、これほどまでに税務調査で狙われる理由を解説します。
高額な「自由診療(自費)」の存在
眼科は保険診療だけでなく、多額の現金が動く「自由診療」が非常に多いのが特徴です。
- レーシック手術やICL(眼内コンタクトレンズ)
- 多焦点眼内レンズを用いた白内障手術
- オルソケラトロジー(夜間用コンタクト)
これらは1回の手術で数十万円の費用がかかります。
窓口での現金支払いやカード決済が多く、現金については意図的に売上から除外したり、翌期に計上をずらしたりする「操作」が起こりやすいため、税務署から厳しくチェックされています。
コンタクトレンズ販売店との「不透明な関係」
多くの眼科には、隣接するコンタクトレンズ販売店があります。
ここが「税金の逃げ道」になりやすいのです。
本来はクリニックの利益にすべき分を、親族が経営する販売店やグループ会社などに付け替え、全体の税負担を軽減しようとするケースが目立ちます。
このようにグループや親族経営の会社を使った利益操作は眼科医に限らず、不正の温床となりやすいです。
また、経営者単独で利益操作ができる「在庫」を利用した不正も多いです。
在庫の調査は調査官が必ずチェックする項目です。
「高回転・高収益」モデル
眼科の手術(特に白内障)は、他の外科手術に比べて短時間で終わります。
熟練した医師であれば、1日に数十件もの手術を行うことも珍しくありません。
税務署は「現金商売×高単価」を特に重視します。
レジ集計、予約管理システム、カルテ件数との突合は調査の定番です。
メーカーとの「突き合わせ調査」の徹底
「バレないだろう」という甘い考えが通用しないのが、現代の税務調査です。
税務署は、レンズの卸業者やメーカーに対して「反面調査」を行います。
「メーカーから100枚のレンズを仕入れているのに、申告された手術が80件しかないのはなぜか?」
このように、材料の仕入れ数・手術件数・在庫が合わなければ、言い逃れはできません。
データのデジタル化により、この「突き合わせ」の精度は年々上がっています。
親族が経営する販売店やグループ会社であれば、複数を「同時」に調査することもあります。
公私混同による「私的経費」の計上
これは高所得な医師全般に言えることですが、節税のために個人的な支出を経費に混ぜるケースです。
- 高級車のリース代をすべて経費にする
- 家族旅行を「学会出席」と称して研修費にする
- 親族への不当に高い給与支払い
こうした「公私混同」は、プロの調査官の手にかかればすぐに見抜かれてしまいます。
【参考】医療業界の会計・税務の実情
眼科に限らず、医療機関は高額な設備投資が多いです。
また、日ごろの忙しさから経理の丸投げが行われ、会計や税務についての管理不足が多いです。
不正がなかったとしても、減価償却費の計算や在庫計算など、多額の申告誤りが多いのも特徴です。
税務調査は「効率」が重視されます。
1件あたりの追徴税額が大きい業種は、今後も重点調査対象となります。
眼科以外の診療科(美容外科など)も今後は重点的に調査されていくと考えます。
【まとめ】なんとなくの申告が通用しない時代へ
眼科医が税務調査で狙われる理由を解説しました。
2026年9月以降、国税庁の次世代システム「KSK2」が導入され、税務調査や情報分析の精度はさらに高まると見込まれています。
これまで以上にデータに基づく分析が進み、「なんとなくの申告」では通用しない時代になります。
形式的に帳簿を整えるだけでなく、事業の実態を踏まえた上で、説明可能な会計処理が求められます。
当事務所では元国税調査官の税理士が、税務調査対策を標準サービスとして提供しています。
さらに税務調査の確率を大幅に下げる「書面添付」にも取り組み、顧問先様の「税務調査ゼロ」を目指しています。
創業間もない方、経理体制に不安を感じている方、将来を見据えて正しい決算申告を行いたい方は、日ごろの処理と早めの対策が重要です。
無料相談を実施していますので、お気軽にご相談ください。
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