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消費税の「税込経理」と「税抜経理」~税務上の取扱いの違いを徹底解説~
経営者の方からよくいただくご相談の一つに、「税込経理と税抜経理、どちらがよいですか?」というものがあります。 一見すると単なる帳簿のつけ方の違いに思えますが、実は 法人税・所得税の計算に直結する重要な論点です。 このブログでは、税務上の取り... -
経営者の退職金を国がサポート!小規模企業共済を解説
会社員であれば、退職金や厚生年金、企業年金など、将来の生活資金を支える仕組みが整っています。 しかし、個人事業主や中小企業の経営者には、同じような制度は用意されていません。 事業が順調なときは問題なくても、廃業や引退のタイミングで生活資金... -
事業計画書作成に補助金が出る!?早期経営改善計画の制度のポイントを解説
最近、銀行から「経営改善計画を立てませんか?」と言われたけど、何をするのかわからない。そんな経営者の方も多いと思います。 早期経営改善計画は、中小企業庁が推進している支援制度で、金融機関との関係性を維持しながら、会社の財務や事業の見直しを... -
資本性借入金とは?中小企業の資金繰りを助ける融資制度
「追加融資を受けたいが、借入が多くて難しい…」 「銀行から自己資本比率を指摘された…」 そんなときに選択肢となるのが“資本性借入金”です。 今回のブログでは、資本性借入金の仕組みやメリット・デメリットなどを解説していきます。 資本性借入金とは 資... -
酒類卸売業免許(全酒類・ビール)9月1日申請スタート!免許申請の概要を一足先に解説
今年も「酒類卸売業免許(全酒類・ビール)」の抽選申請が、9月1日から始まります。 毎年わずか1か月しかないチャンス。申請を検討されている方に向けて、申請期間や抽選方式、必要な準備を分かりやすくまとめました。 申請受付期間と対象免許 受付期間:2... -
簡易課税と一般課税、どちらが有利?判断のポイントを解説
消費税の計算方法には「一般課税」と「簡易課税」の2種類があります。 「どちらを選べば得なのか?」と悩む事業者の方は少なくありません。 今回は、それぞれの特徴と有利・不利の分かれ目を整理し、判断のポイントを解説します。 簡易課税の選択により、1... -
税務署はこうして会社を選ぶ!税務調査対象になる6つの理由
8月から12月は税務調査の最盛期です。 税務調査はランダムに行われるわけではありません。 税務署には“会社を選ぶ理由”があります。 その理由を元国税調査官の税理士が詳しく解説します。 税務調査対象になる6つの理由 次のとおり、税務調査対象になる理... -
元国税調査官の税理士開業日誌⑤【利用している会計・申告ソフトやサービスなど】
おはようございます! 今回の開業日誌は、私が利用している会計・申告ソフトやサービスなどについてです。 税理士事務所の開業の際、どのソフトなどを利用するか悩みますよね。 ソフトなどを選んだ理由のほか、優れている点・イマイチな点が出てきましたの... -
元国税調査官の税理士開業日誌④【開業後の営業状況】
おはようございます! 今回の開業日誌は、開業後の営業活動についてです。 開業後しばらくは顧問先様が少数で苦戦しました。現在は安定してきましたが、安定の要因となった営業活動をこのブログで細かに書いています。 開業日誌の投稿はゴールデンウィーク... -
セミナーのご報告(2025.7.29(火))
7/29(火)14:00~16:00に実施したセミナー「税務調査ゼロを目指すためのノウハウを大公開」のご報告です。 有料セミナーであるにもかかわらず10名以上のご参加となりました。 当日のセミナーでは、参加者の方へ情報提供と気づきを与えられるよう、45枚... -
国税組織の次世代システム「KSK2」により税務調査の未来が変わる!?
2026年9月から国税組織で運用が予定されている次世代システム「KSK2」により、税務調査が大きく変わります! KSK2により、調査先の選定のほか、税務調査の現場で調査官が外部からデータベースにアクセスできるなど、様々な面で税務調査が変わります。 今回... -
セミナーのお知らせ(2025.7.29(火)14:00~16:00)
7/29(火)14:00~16:00にセミナーを行います。 セミナーのテーマは「税務調査ゼロを目指すためのノウハウを大公開」です! 税務調査があると時間的拘束のほか、精神的負担があります。そんな税務調査ですが、実は税理士事務所・税理士により税務調査の... -
【必須の決算対策】役員賞与の支給(事前確定届出給与に関する届出)
法人の経営者や役員の方たちは役員賞与の支給を受けていますか? 税務署への届出手続を行えば、役員賞与を経費(損金)にできます。 顧問税理士から役員賞与の支給の提案がない場合は、王道の決算対策がされず、大変もったいない状態です。 節税効果も高い... -
【税理士のひとりごと】中小企業診断士養成課程研修を受講していたときの話
みなさん、こんにちは! 最近、中小企業大学校東京校での「中小企業診断士養成課程研修」のことを振り返る機会がありました。研修時代には、圧倒的熱量でチームコンサルティングをしたり、研修生同士でInstagramのいいね競争をするなど、めちゃくちゃ充実... -
【5分で読める】法人税の増税(防衛特別法人税)
令和7年度税制改正の目玉として「103万円の壁の対応」があります。 この改正の裏で、「防衛特別法人税の創設」の改正もされました。103万円の壁の対応の影響で話題になりませんでしたが、こちらも大きな改正ポイントです。 「防衛特別法人税の創設」は令... -
税務調査の武器!通達の前文とは!?
税務調査など税務の現場で、調査官や税理士が「通達」という言葉を使います。 日頃、経営者の方は通達という言葉をほとんど見聞きしないはずです。 しかしながら、税務調査において、通達の意義と内容を理解することは経営者と顧問税理士にとって大変重要... -
【元国税調査官が解説】税務調査当日の流れ
税務調査は日程調整した上、実地で調査が行われます。 日程調整(事前通知)のポイントは過去のブログで解説しました。 今回のブログでは、実地で税務調査がどのような流れで行われるか解説します。税務調査を受けたことがない方にとっては、税務調査のイ... -
税務署が密かに進める「準備調査」…あなたの会社は大丈夫?
税務調査の前には調査官が会社のことなどを調べる「準備調査」というものを行います。 準備調査は税務調査の内容と結果を左右する重要なものです。 今回のブログでは、経営者の方と税理士が知らない準備調査について解説します。 私が法人の税務調査をして... -
【税務調査の正しい対応】調査日時の連絡(事前通知)
ほとんどの税務調査は事前に連絡があり、日程調整した上で実地調査が行われます。 調査日時の連絡(事前通知)は、調査官が予定している調査日の2~3週間前にあることがほとんどです。その際、正しい対応をするためのポイントがあります。 今回のブログ... -
税務調査の正しい対応を知っていれば税務調査は怖くない!
多くの経営者の頭の中には「税金」「節税」「税務調査」というワードがあります。 税金はできれば納めたくないと思われるでしょう。私もそうです。税務調査を初めて受ける場合や、受けたことがない場合は「税務調査が怖い」と思う方が多いです。 怖い理由... -
元国税調査官の税理士開業日誌③【開業1ヶ月前~退職(開業)日】
こんにちは! 今日はあいにくの雨ですね。寒暖差も大きいので、体調管理には気をつけたいところです。ゴールデンウィークの休みの間に、退職(開業)日までを書くという目標があり、3日連続UPとなりました。この開業日誌は、時系列かつ実体験に基づくシリ... -
元国税調査官の税理士開業日誌②【開業3ヶ月前~1ヶ月前】
おはようございます! 昨日、今日といい天気ですね。早起きしましたので、出かける前に開業日誌の連続投稿をします。 この開業日誌は、時系列かつ実体験に基づくシリーズものです。税理士の開業を志す方、今後開業を予定している方の参考になるよう、開業... -
元国税調査官の税理士開業日誌①【開業4ヶ月前~3ヶ月前】
おはようございます! ゴールデンウィーク後半真っ只中ですね。私ごとですが、いしい税理士・行政書士事務所を開業してから半年近くとなりました。ゴールデンウィークの休みを開業の振り返りに充てたところ、良かった点、悪かった点、改善すべき点がありま... -
お酒の免許取得後に行われる税務署の調査【③表示事項確認調査】
食品の表示に興味を持つ方は多いと思います。 お酒の表示については、上の画像のとおり、かなり細かくルールが定められています。 あまり知られていませんが、そのルールが正しく守られているか、税務署が調査しています。 具体的には、税務署の酒類指導官... -
【税理士のひとりごと】国税職員が中小企業診断士になれるレアルート
こんにちは!今日はゴールデンウィーク前半の絶好のお出かけ日和ですね。 個人的なことですが、開業して5ヶ月ほどが経ちました。あっという間です。まばたきしたら1日が終わっているという感覚です。 開業後は、士業の方を中心に名刺交換をしてお話をす... -
消費者にとって関心の高い「お酒の表示」について
私たち消費者にとって、食品の表示は重要な情報と言えます。表示の内容で、購買の意思決定をすることもあるでしょう。 お酒についても表示のルールがいろいろとあります。今回のブログでは、日ごろほとんど触れることのないお酒の表示ルールについて解説し... -
法人成り時の資産の引継について
個人事業が軌道に乗り、税金面や信用面で法人成りを検討するタイミングがあります。 一言で法人成りといっても、会計や税務で検討すべきこと、処理しなければならないことはかなり多いです。 今回のブログでは、個人事業主として所有していた資産について... -
酒類の免許取得の情報は公表されます!
あまり知られていませんが、お酒の免許取得の情報は公表されます。 その理由や、どのような情報が公表されるか解説します。後半部分では、私が酒類指導官部門で免許審査担当をしていたからこそわかる情報も紹介しています(守秘義務の範囲)。 興味がある... -
知っておきたい税務調査での立証責任
突然ですが、税務調査での立証責任がどちらにあるか、考えてみたことはありますか? 立証責任というワードを知っているだけで、税務調査時に調査官に反論できることがあります。 今回のブログでは、税務調査での立証責任について解説します。 立証責任は調... -
【2025年版】申請したい補助金8選
中小企業向けの新年度の補助金がスタートしています。そこで、2025年申請すべき補助金の一覧と概要をまとめました(2025年4月14日時点の内容)。 2025年版の補助金についても、引き続き「賃上げ」がキーワードとなっています。さらに、2025年版の補助金で... -
質問多数の「輸出酒類卸売業免許」について
みなさん、こんにちは! お酒のブログは、税務署の酒類指導官部門で免許審査の担当をしていたときに、多くの質問があったことをテーマにしています。 今回は酒類を輸出するときの「輸出酒類卸売業免許」を取り上げます。 輸出酒類卸売業免許の位置づけ 次... -
「欠損金の繰戻しによる還付」をすると税務調査が来やすい!?
前期が黒字で当期が赤字の場合、「欠損金の繰戻しによる還付を請求」すると法人税額の還付を受けられます。 税理士の一部の方は「欠損金の繰戻しによる還付をすると税務調査の確率が上がるから、還付請求しない方がよい」と経営者にアドバイスしています。... -
令和7年度 大阪市産業創造館「経営サポーター」就任のお知らせ
この度、大阪市中央区にある産業創造館(産創館)の「経営サポーター(登録専門家)」に就任することとなりました。令和7年4月1日より、産創館にて、面談・メール相談などを中心とした相談業務にあたります。 経営サポーターになった動機は、経営者や創業... -
決算書の一部である「個別注記表」を説明できる税理士は少数!?
おはようございます! 上の画像のとおり、決算書の最後に「個別注記表」というものがあります。個別注記表は決算書の一部です。 注記表の一番上に、多くの場合は「中小企業の会計に関する基本要領(指針)によって作成しています」と記載されています。 ほ... -
酒類販売業免許取得後に行われる税務署の調査【②酒類の取引状況等実態調査】
みなさん、こんにちは! 酒類販売業免許を取得して一段落と思いたいところですが、免許取得と同時にいろいろな義務が課せられます。税務署はその義務の遵守状況を確認するための各種調査を行っています。 最も多く行われる「酒類の販売管理調査」は、前回... -
通勤距離 片道2㎞未満 の通勤手当は課税される!?
みなさん、こんにちは! 今回のブログでは、多くの会社で支給される通勤手当の税金について解説します。 あまり知られていませんが、通勤手当が給与として課税されない金額には限度があります(非課税限度額)。非課税限度額を超えた支給があると、その分... -
酒類販売業免許取得後に行われる税務署の調査【①酒類の販売管理調査】
みなさん、こんにちは! あまり知られていませんが、酒類販売業免許取得後に税務署の調査が行われることがあります。・税務署は酒類販売業者に対して酒類行政に係る各種調査を実施・税務署と国税局は、酒類製造業者に対して酒税調査などを実施 免許取得と... -
【税理士のひとりごと】趣味のダンスについて
みなさん、こんにちは! だいぶ暖かくなりましたね。あさってには桜が開花するかもしれません。 たまには、アラフォー税理士の生態や考え方がわかるようなブログを書こうと考え、「ひとりごと」として書いてみました。今まで「経営」や「税務」のブログを... -
【意外と知らない】借入金の返済原資はどこから?
経営者の方に「借入金の返済原資は何ですか?」と質問することがあります。 「売上です」と間違った回答が意外と多いです。 借入金の返済原資が何か知らないと、借入金の返済ができなくなるおそれがあります。 今回のブログでは借入金の返済原資について解... -
【要注意】金融機関と大手税理士法人がタッグを組んだ提案
業績の良い会社などに対し、金融機関と大手税理士法人がタッグを組んだ提案がよく行われています。 具体的には、金融機関が「事業承継(税金)対策として、持株会社を作りましょう」という提案です。 私が知る限り、すべての提案は金融機関が得をする提案... -
【酒類販売業免許】必ず勘違いする「卸売」と「小売」の違い
酒類販売業免許には大きく「卸売業免許」と「小売業免許」に分かれます。ここでいう「卸売」と「小売」は、世間一般でいうものと意味が異なります。 「卸売」と「小売」意味を勘違いしてしまうと、申請・取得すべき免許が誤ります。酒類販売業免許申請をさ... -
【法人設立】決算期はいつにすべきか?(経営・税務調査・資金調達の観点)
法人を設立した際、決算期をいつにするか悩んだことはありませんか?設立のタイミングをそのまま決算期にすることがほとんどでしょう。 創業期には、決算期の影響はそこまで大きくありません。事業の成長期や安定期になると、決算期によって「経営」「税務... -
【経営安定化】経営セーフティ共済加入のすすめ
中小企業や個人事業主におすすめの制度として、「経営セーフティ(倒産防止)」共済があります。 経営セーフティ共済は国の制度であり、取引先の倒産に備えられ経営の安定化につながります。さらに大きな節税効果もあります。 私たちは節税を積極的に提案... -
【税理士事務所選び】決算書や試算表は誰が作るかで違う
意外かもしれませんが、決算書や試算表(月単位の決算書)は誰が作るかで内容がかなり違います。 決算書は事業年度ごとに作成するものであり、決算書をベースに法人税などの申告書を作成します。当然、決算書の内容が違えば、申告書の内容も違ってきます。... -
税務署からの電話やお尋ね文書の対応について【通称:簡易な接触】
近年「簡易な接触」として、税務署からの問合せ電話やお尋ね文書の送付が多くなっています。特に確定申告期間終了後、簡易な接触は増加します。 そんな簡易な接触ですが、「税務調査」の通知と勘違いされる個人事業主や社長もいます。初めて税務署からお尋... -
【福利厚生費】ランチ補助の会社負担は月3,500円まで!?
現在、「福利厚生の充実」のニーズが高まっています。 人材採用、社員の定着のために福利厚生を充実させる会社が増えています。食の福利厚生としてランチ補助をする会社も増えてきました。働く人たちにとってランチ補助があると嬉しいですよね。最近では、... -
【意外】ひとり社長でも団体保険に加入できる!?
最近の人材採用において「福利厚生の充実」がキーワードとなっています。ある調査においては、求職者のニーズの1位が「福利厚生の充実」となっており、「給与水準の高さ」を上回る結果となっていました。福利厚生の充実として「団体保険があること」も挙... -
【危険】人件費の大きな勘違い!?【給与明細の見方からアプローチ】
経営者の方は、人件費を文字どおりの「人件費」だけで考えてはいけません。勘違いが起きるからです。人件費は実質で考えるべきです。その理由をイメージしやすい給与明細の見方からアプローチして解説します。キーワードは「社会保険料」です。 上がり続け... -
申告書等の控えの収受日付印の押印廃止の対応
確定申告シーズンになりましたね。令和7年1月から書面提出の申告書や申請書等の控えの収受日付印の押印が廃止されていますので、その影響と対応について解説します。e-Taxにて申告書等を提出する割合が増えているものの、書面提出の申告書や申請書等の控... -
セミナーのお知らせ(2025.3.6(木)15:30~16:30)
3/6(木)に八尾商工会議所3階にて開催されるセミナーの講師を務めます。私は税理士として、企業さまが「税理士とどのように付き合えばよいのか」「良い税理士を探すポイント」などをお話します。斬新なテーマで面白い内容ですので、ぜひご参加ください! ... -
所得税の確定申告のご依頼について
令和6年分の所得税の確定申告書のご依頼についてのお知らせです。当事務所では所得税の確定申告書のご依頼は、顧問のお客様のみとしています。つきましては、原則として顧問契約がないお客様からの確定申告のご依頼は受けていません。私たちが確定申告の... -
高品質な書面添付で「四方よし」を実現!
高品質な書面添付でお客様・国税組織・税理士業界・世間の「四方よし」を実現!そんなことがあり得るの!?と思うかもしれません。 四方よしは実現できます!高品質な『書面添付』によりできます! 書面添付を聞いたことがない方も多いと思います。 書面添...
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